お知らせ











折り紙遊びについて
今回は製作ブログ9回目、折り紙あそびについてお伝えしようと思います。
□折り紙の教え方。ねらいや子どもに伝わる声かけのコツ
特に2歳児や3歳児など折り紙を初めて取り入れるときには、どう声かけするべきか悩んでしまいますよね。今回は、子どもへの折り紙の教え方を紹介します。活動のねらいや、子どもでもわかりやすい説明のしかたなど、役立つポイントをまとめました。
□折り紙あそびを取り入れるねらい
折り紙あそびは、昔から子どもたちに親しまれている伝承遊びの一つです。折り紙1枚でさまざまな形を作れるため、現在も子どもだけでなく幅広い世代に人気のある遊びでしょう。
折り紙あそびには、図形への理解を深めたり、指先の細かい動きを促したり、集中力や思考力を育んだりとさまざまな効果があると言われています。
簡単な折り紙あそびを通して、形の変化や見立てを楽しんだり、折り方を真似て作品を作り、達成感を味わうことができます。まずは子どもが楽しめる簡単な作品から取り入れて、子どもが折り紙の楽しさを味わえるよう援助していきましょう。
□折り紙の教え方のポイント
折り紙の教え方のポイントをおさえて指導することで、子どもに伝わりやすくなりそうです。端を合わせて、しっかり折り目をつけられるよう教えます。折り紙をきれいに仕上げるには、端と端を合わせること、折り目をしっかりとつけることが大切になります。
片方の手でしっかり折り紙を押さえながら折り目をつけられるよう、言葉がけや援助を心がけましょう。また、折り目をつけるときは、折り目自体が自分より遠い上側でなく、おへそに近い下側にあるほうがやりやすいでしょう。
折り目が下側に配置されるよう、下から上に向かって折れるよう向きを指導するとよいかもしれません。
□わかりやすい声かけをする
2歳児や3歳児など、幼い子どもにも伝わるよう、身近なものに例えたり、見たままの表現をしたりと声かけを工夫してみましょう。
<例>
三角…お山、とんがり帽子
裏、表…白いほう、○色のほう
角を下に向けて置く…ダイヤモンド
折り目をつける…指アイロン
「指でしゅーっとアイロンをかけるよ」「ピンととんがっているところをおへそに向けてね」とオノマトペを使うと、子どもも納得しやすいかもしれません。
折り紙の教え方を知って、子どもにわかりやすく説明しよう。
今回は、折り紙の教え方を紹介しました。
初めて折り紙の活動をする2歳児や3歳児では、おにぎりやバスなど簡単なものから取り入れて慣れていくとよいでしょう。
□折り紙の折り方を教えるには?
折り紙製作をするのには「手先を使う練習をする」「いろいろな色を見たり、色の名前を知る」などのねらいが挙げられます。このねらいを達成するだけでなく、子どもたちが折ることに親しみをもったり、楽しめたりできるようにするには、どのように教えるとよいのでしょうか。
□今回は、子どもたちにわかりやすく折り紙を教えるコツなど紹介します。
・折り紙を教えるときのコツ
まずは、子どもに折り紙を教えるときのコツをまとめました。
①折り紙の素材に触れさせる
はじめに、折り紙を子どもたちに触ってもらいましょう。色が付いているツルツルした表面と白い裏面があるので、それぞれどんな感触だったか聞いてみるといかもしれません。
初めて折り紙をする2歳児や3歳児の場合、折る前に「折り紙ってどういうもの?」から始めてみましょう。そのあとで、握ったりちぎったりして素材を楽しみ、慣れてきたら折る製作に移るとよいですね。
②隣に座る(同じ方向を向く)
折り紙を教えるときは、子どもと同じ方向を向いて教えることが大切です。向き合ってしまうと左右が反対になってしまったり、「こうやって折ろう」といってもわかりにくかったりするでしょう。そのため、少人数であれば子どもの隣りに座ったり、クラス全体で行うときは子どもたちと同じ向きになったりして教えるとよいですね。
③わかりやすいように印をつける
折る位置がわかりやすくなるように、印をつけましょう。子どもがつける場合は、同じマークにするよう声をかけることが大切です。何回も折る工程がある場合は、その都度印を書くと時間がかかってしまうので、わかりにくいところだけに印をつけておくとよいでしょう。
【パーツ別】子どもへの折り紙の教え方
ここからは、パーツ別の折り紙の教え方を紹介します。
□三角折りの教え方
三角折りの教え方を見ていきましょう。
折り方
1.折り紙をダイヤの形ように置き、下の頂点を持って上の角と合わせます。
2.頂点を人差し指で押さえて下まで滑らせます。
3.頂点を押さえたまま、左右に折り線をつけるとできあがりです。
折るときのポイント
2歳児や3歳児など折り紙を初めて行う子どもには、「折り紙の白い方が見えるように置いてね」と声かけをするとよいかもしれません。そのあとで、「折り線にアイロンをかけるよ」と言って折り線をきちんとつけるように促しましょう。
□長方形の折り方
次に長方形の折り方を見てみましょう。
折り方
1.折り紙を両手で持ち、2つの角を合わせます。
2.折り紙の上を人差し指で押さえて、反対の人差し指で下へ滑らせます。
3.(2)の状態から左右片方ずつ滑らせて押さえるとできあがりです。
折るときのポイント
まず「折り紙の白い方を上にするよ」「四角になるように置くよ」とわかりやすく声かけをしましょう。人差し指がわかりにくい場合は「お母さん指で」と言い換えるとわかりやすくなりそうです。
□折り紙指導の声掛けやその他のポイント
子どもに折り紙指導をするとき、折り目をつけることを分かりやすく伝えるために、独特の表現をすることもあります。
三角に折る→お山の形になるように。
折り目をつける→指でアイロンをかける。
角をあわせる→角っこをぺったん。
などです。
3歳で折り紙を三角折りから始める!
実際、3歳で初めて折り紙を折った制作をする時には、三角折りから始めます。
でも、3歳の4月の時点で、折り紙をしている子どもとしていない子どもの差がついています。
折るだけじゃない!折り紙の教え方〜導入編〜
折り紙は折るだけではありません。
くちゃくちゃに丸めたり、ビリビリと破ることも手先の発達にはかかせません!
折り紙をちぎる・丸めて手先を使おう!
折り紙をちぎったり、丸めたりして手先を使いながら遊びます。折り紙がちぎりにくい時は、少し破れを入れてあげると、ちぎりやすくなります。
折り紙をちぎるときの注意点は?
①親指と人差し指で折り紙を挟み、指を前後に動かすことでちぎれるようにします。
②指を前後に動かすことでちぎれるようにします。
親指と人差し指を上手く使いコントロールできることで、手先の器用さに繋がりますよ。
折り紙をただちぎったり、握って終わるだけではもったいない!
ちぎった折り紙や握った折り紙をプリンのカップやお皿などに入れて、お料理遊びを楽しみます。
ちぎった折り紙を、ビニール袋に入れて結ぶと、折り紙がひらひら舞う即席ボールに変身します
よ!
折り紙の折り方 教え方
まだ、角を合わせて上手く折れなくても、三角や四角に折ってみよう!と折り、折ったら手でアイロンをかける、という経験を繰り返し積ませてあげることで、折り紙は上手に折れるようになりますよ。
折り紙 三角折りの教え方
①折り紙はダイヤの形になるように置き、両手で折り紙を持って角を合わせる。

折り紙は白が見えるように置いて!とんがりは、おへそと仲良しさんで置いてね。ダイヤの形になるな?
②折り紙の角と角を合わせます。

とんがりさんは、ぴったんこ!
③頂点を人差し指で押さえ、下まで滑らせます。

お母さん指で、とんがりお山を押さえてシュー
④頂点を押さえたまま、左右折り線を押さえる。 とんがりお山はそのまま!右にシュー!左にシュー!折ったところにアイロンをかけるよ〜

⑤折り紙で三角形の完成!

折り紙の中に、梅干しなどおにぎりの具を描いて、おにぎり遊びをしても楽しいよ!
折り紙 長方形折りの教え方
①折り紙を両手で持ち 、2つの角を合わせる。

折り紙は白い方を上!四角になるように置いてね〜
②折り紙の2つの角を合わせる

折り紙の2つの角をぴったんこ!
③折り紙の上を人差し指で押さえ、反対の人差し指で下へ滑らせる。

人差し指で折り紙の上を押さえてね!反対の人差し指で下にシュー
④折り紙の折り線を人差し指で、左右片方ずつ滑らせて押さえる。
上はそのまま押さえてて!右にシュー!左にシュー!折ったところにアイロンをかけるよ〜

⑤長方形の折り紙が完成!

バスや電車に見立てて遊ぶのも楽しいよ!
一緒に折り紙を折れるようになったら、口頭指示でも折れるように!
口頭の指示のみ(折り方を見せずに)「三角を2回折ってください」、「四角を2回折ってください」などもできるようにしておきたいです。
□折り紙の声掛けポイント
「これがさんかく、これがしかく」
折り紙の最初は、三角や四角を作ります。形の名前を覚えるためにも「さんかくだよ」「しかくになったね」と、分かりやすく連呼しましょう。
「これがしろいろ、これがあかいろ」
折り紙は、裏と表で色が異なります。ついつい「赤色が外側で~」と表現してしまうこともあるでしょう。まずはその前に、色についての解説を入れる必要があります。
「仲良しするよ!ぴったんこ!」
角と角を合わせる作業は、子どもにとってとても難しいことです。見本として飾ってある特大折り紙に印をつけ、分かりやすく説明する工夫が大切です。また「角と角を合わせる」という表現では難しいため「仲良し」「ぴったんこ」など、子どもに親しみのある言葉で伝えましょう。
「アイロンかけるよ、シュー!」
折り紙にしっかり折り目をつけることを「アイロン」と呼びます。大人の手元を見本として見
せ、指でアイロンをかける仕草を覚えてもらいましょう。
まとめ
今回は、折り紙あそびについて解説しました。折り紙を触ったことのない子どもには、まずは楽しい導入を考えることが大切です。
また次回、お楽しみに!